2011-02-03

女性目線でキモオタを見れた話

1年前、海外学校留学していた。

さまざまな人種が入り乱れる中、俺は図書室で一人で本を読むのが日課だった。

しかも少し前から気になっていたアジア人女性へのデートの誘いを断られ、憂鬱になっていた。

だが図書室に行くのも気が重かった。なぜなら、とある一人のせいで、俺はゆっくり本を読めない。

髪の長い、ちょっと太った黒人女の子。毎回といっていいほどよく俺に話しかけてくる。

図書館に行くたびに居る。俺を見るなり隣に座って、話を一方的に始める。邪険にもできず、俺は流される。

なんなんだ?こいつは俺に気があるのか?とちょっと思い始めた。

だが、相手は・・。俺は人種差別をするわけではないが、黒人女の子はどうしても受け付けない。

したいこともないし可愛いとはお世辞にも言えない。背は俺より大きいし、黒々とした唇や顔に魅力を感じられない。

今日あいはいるのだろうか。やだな。悪いけど俺は君とは・・・・・・・

その時、パズルピースが頭の中で嵌った。恐ろしくも、当然の納得がいくことに気がついた。

俺が、好きな子を、数ヶ月前、デートに誘ったとき

仲良くなろうと、きっかけがあれば積極的に話しかけていたとき

目が合ったら、なんとか印象を残そうと、微笑んだとき

些細なことでも、緊張しながらメールを打っていたとき

あの子は、俺と同じような感情だったんだろう。

迷惑。うっとおしい。早く消えてほしい。別の世界人種なんだから

黒人女の子からある日、外にあるカフェお茶に誘われた。

俺は苦笑いを返して断った。彼女はちょっと残念そうな表情を、黒い肌の顔に浮かべた。

それ以来、会話もなくなった。

それ以来、俺が女性デートに誘うことも、話しかけることも、一切できなくなった。

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