2010-07-26

我が輩はモテるに非ず。

中学生時代に女子に虐められてからというもの、

大学卒業まで長い長い非モテの時代を過ごした。

そんな私であるが、社会人になってよき先輩や同僚と知り合う事ができ、

なんと彼女も作ることができた。未だに信じられないのではあるが、

事実なので、いかんともビックリしている。


さて、こんな月曜日になろうとしている深夜に(おそらく投稿する時は月曜になってるだろう)

ぐだぐだと長文を書き始めたわけだが、それは、私の経験がもしかすると

同じような事で落胆している多くの男性諸氏(時々女性もおられるだろうか)に

上手くやる方法をお教えできるのではなかろうかと思ってのことである。


ここからは、すこし私の話となり、恐縮なのだが過去10年以上非モテであった私は、

決して女性に興味の無いタイプの男ではなかった。

むしろ人一倍性欲が強い人間であり、

高校、大学時代も非常に女性に対し強い興味関心を持ち、常にアプローチを行ってきた。

隣の女子高校にて文化祭あれば、おなじような男子学生の同級生と

血眼になりながらチケットを貰い潜入したり、大学で後輩の女子が入ってきたといえば、

新人歓迎という名目の飲み会執拗に番号を聞き出そうともした。


しかし、私の方法ではただの一度も成功をした試しはなかった。

大学卒業するころには、惚れた女性の数は100人を超えたのではないかと思う。

そして、告白をし断られた女子の数も同じだけ増えていた。

大学卒業後、社会人になりやはり女子には非常に気を取られる毎日ではあったが、

大学時代に四方八方に告白したことにより人間関係が悪化し

大学に非常に行きづらくなってしまった経験考慮し、しばらくは女子に対しての

アプローチを行わないように注意して行動した。親しく話したり、食事したりしてしまえば

私のこの良からぬ欲求は彼女に対して向けられると思い、そうした行動も禁止とした。

当然、同期の女子とはほとんど触れ合う事がなくなった。とても可愛らしい彼女たちと同期会など、

同じ席で無言で酒をすするのは苦痛であったがなんとか堪えた。

そんななか、5月も過ぎようというころNという同期の男子と仲良くなった。

Nは私とは違い非常に社交的で、また美しい彼女が居た(写真を見せてもらった)。

私とは真逆タイプなのだが、彼と話していると非常に気が軽くなり、

気付けば毎週のように呑みに行く仲となっていた。


彼と呑み始めて1ヶ月も経った頃、私の女性の遍歴について話す機会が訪れた。

すぐ人を好きになる事。しかし、すぐにふられてしまう事。

いっそそれならばと、会社女性には変な気を起こさぬよう自重していることなどなど。

だいぶ酔っぱらっていた事もあるのだが、心の関が壊れたかのように私はしゃべり出した。

Nはしばらく黙って聞いてくれていたが、最後にこういった。

「J(注:私)は人を好きになると言うことが解っていない」

と。正直、まったく理解できなかった。燃えるような思いに心焦がされ、

場合には相手の家の近くまでいってしまうような、狂うような強烈な思いは

なんだったのだろうかと。即座に、彼にそのように反論をした。すると、彼は


「誰かを勝手に好きになる所まではJの考え方で良い。ただ、それを行動に移した瞬間に

意味が変わってくるんだ。」


この先、Nは随分と長い時間をかけ、私に「好き」というコトバの暴力性を語ってくれた。

Nが言うには、受け入れられない言葉は別の意味にすげ替えられるという。

例えば、「好きです」という言葉を拒否するとした場合、「あなたを性欲の対象としてみています」

という言葉になり「性欲の対象として受け入れてくれなければ、わたしは何かを犯してしまうかもしれません」

という事でつたわっているのだという。


なるほどと思った。


私は(実際にそうなのだが)100人近くもの女性に対して、「性欲の対象として受け入れてくれ」と

連呼していた事になる。大学時代に、さまざまな人間関係がおかしくなったのもうなずけた。

私は、Nにすがる思いで聞いた。「では、どうすれば好きになって良いのか?」と。すると、


「すべては言われた側が決める事。つまり、好きですと言う相手のことを死ぬ程考えるしかない。」


Nが言うにはこうだった。

相手の好きだと思うものを調べ、知識を仕入れておく事。相手の好きな話をすること。

相手の好きな食べ物、苦手な食べ物を把握して、相手の好みのお店に食事に誘う事。

好きな相手を褒める事。褒める際は、相手のがんばっている事を褒めること。

私は、彼の言葉一言一句忘れないよう耳を峙てた。

「そして・・・」

と彼はひと呼吸して、話し始めた。


「J自身を無くさない事。」

と言った。Nの話では女性に対してのサービス

(好きなものを与えたり、話したりする)はあくまでも入り口

もしくはオマケでしかないということなのだそうである。

「Jの説明くさい所とか、自己嫌悪が強い所とか、趣味が深い所とかそういうの、

好きって言ってくれる女子がきっといるし、そこで勝負しなかったら駄目だよ」

しかし、私は圧倒的に自分自身の内面に自身が無かった。

その事をNに正直に申し伝えると、意外な返答が帰って来た。

Nでさえ自分内面と波長があうような人間は多く無いとのことだった。


「でもさ、J。波長の合わない女の子は友達として仲良くするんだ。

そうしていると、波長の合う子を紹介してくれる事がある。」


ということだった。実際Nは会社で既にもう何回も飲み会

参加しているようだった。さて、私はその後、Nの協力により

数ヶ月で彼女を作ることに成功するのだが、それはまた別のお話

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