物心ついたときから、他の子よりも動作がトロい、周りが見えてない、物事を覚えるのが遅い、としょっちゅう母親に怒られる‥というより癇癪を起こされていた。小学校に入っても、ハーモニカがうまく吹けない、漢字や計算のドリル、作文が時間通りに仕上げられないと毎日のように終業後も残されて、やっと解放されて帰宅すると、母に正座されられた上小一時間説教された。
そういう有様だったから、当然のようにいじめられた。たまに一度も殴られも蹴られもせずに済む日があると、「今日はツイてた!」と内心大喜びしたものだった。母は私が泣いて帰る度に「どうしてやり返せないの?」「あなたがちゃんとしないからいけないのよ」と嘆いたり愚痴ったりした。チョークの粉まみれになった私の頭上めがけて、「どうしてもっとしっかりしないの!」と畳んでいた洗濯物を手当たり次第に投げつけたこともあった。
そんな当時の一番の安らぎといえば、漫画や偉人伝を読むことだった。のび太はどんなにジャイアンやスネ夫に酷い目にあってもドラえもんが助けてくれるし、本の中の「偉人」たちは子供の頃どんなにいじめられても、成績が悪くても、貧乏で辛い目に遭っていても、最後はかならず成功して名を残す。私の中に1つの、確固たる欲望が芽生えだした。「勉強を頑張って、偉くなろう。今私をいじめた連中を見返してやろう」加えて、手塚治虫が昔いじめられっ子で、医学部卒業後漫画家になったという経歴はさらに私の心に光明を与えた。「大きくなったら、大学に行って、漫画家になろう! そして、有名になれば、母も認めてくれる!」
母の期待と強制もあって、成績は上位を保った。クラスメートは「成績が良いからっていい気になりやがって」とさらにいじめをエスカレートさせた。六年生の時、母が発作を起こして入院した。更年期障害だった。退院後心身共にさらに不安定になった。母は、「あなたが面倒ばかり掛けるから治らないのよ」と泣いた。
中学に入るといじめは激化した。突き倒され体中踏みつけられ、ショーツを脱がされそうになっていたところを、見かねた学年主任が止めてくれた。以後、あからさまないじめは止んだが、相変わらず一人だった。漫画を読むことと描くことが救いだった。
何とか高校は進学校に入り、いじめ連中とはようやく別れることが出来た。しかし成績は落ちた。唯一、平均以上の評価を与えられていたのは美術だった。「将来、イラストや漫画の仕事をしたい。だから、美大か美術系の学校に進みたい」と言ったら、母は激昂して発作を起こした。父は「お母さんがこんなに反対してるじゃないか、うちはそんな金もないし、普通の大学へ行け」と言った。そんな両親は、後に、妹の私大の獣医学部へ行きたいという願いを二つ返事で聞き入れ、親戚中を資金集めに奔走することになる。
大学では漫画三昧だった。卒業後も漫画雑誌へ投稿を続けたが、賞に掠りもしなかった。イラスト関係の大賞も落選続きだった。バイトは単純作業以外のもの以外は次々クビにされた。母とは始終口論続きだった。見かねた父は私に昔の同僚が経営している会社への就職を勧め、私はようやく一人暮らしを始めた。
現在、正社員になって5年目になる。父は行った。「お前、いつまでもその仕事が続けられると思うか? いまの社長の年を考えてみろ」
結局、漫画家にはなれなかった。もちろん有名にもなれなかった。それどころか、「社会人」としても、実の親からもろくに認められていない。
ある人は私に言った。「あなた、一体、自分がいくつになると思ってるの?」…どうやら、他人からは、「成人」としてすら認識されていないらしい。
ちなみに、妹は一浪して念願の獣医学部を卒業後、就職して一年足らずで「実家がマンションを三つ持ってる」資産家の次男と出来婚した。
私は負けた。世の中にも。家族にも。かつてのいじめ連中にも。そして、自分自身にも。
というより、最初から相手にもされていなかったのかもしれない。
他人事なのに死にたくなる。なかなか読めた。 でも、まとまりが良過ぎて創作臭が強いよね。
妹がいるだけで妹萌えの俺からしたら超勝ち組であることを肝に銘じて置いてください。
なんつーか、増田は自分のことしか表現できてないじゃん。 お話作りに頑張ったのはわかるけど、この文章で登場人つとしての家族がまるで生きていない。 両親がどんな人生を歩んでい...
うーん、仮にこの指摘が正しいとしても、こういう言い方するのはどうかなあ。 なんつーか、増田は自分のことしか表現できてないじゃん。 お話作りに頑張ったのはわかるけど、こ...
増田は負けたかもしれない。 でも負けたから何だ?まだ人生は続いていく。 勝負は終わっていない。 何回戦、何十回戦と人生の戦いは続いていく。
まさに生き地獄
正直美大と獣医だったら獣医選ぶだろう。常識的に考えて。
君はもう自由。 家族のことは放っておきなさい。妹が出来婚なら、もう結婚にこだわる必要もない。子供を産まなければならないというプレッシャーからも解放されてる。会わず...
あなたのつまづきの始まりってこの辺じゃないかな? *~~まず、友達が間違っている。 不器用だったり動作が遅かったりして見ていてイライラしたとしても、それが嫌だったからと...