年末年始実家に帰って思ったことは、一人暮らしは楽ということだった。
毎回帰省の度に同じように思ってしまう。多分もっと短期間の帰省なら良いんだと思う。2泊3日くらいとか。それなのに帰省する時は実家を楽しみと思ったりする。
高校卒業後、上京して一人暮らしを始めてそのまま都内で就職。もうすぐ社会人5年目。
長いこと一人暮らししていたおかげで、親の顔色伺って生活することに対する耐性がびっくりするくらいになくなっていた。25歳にもなって言葉や表情ひとつでその後5,6時間、対象がいないのに怯え続けるとか本当にどうかしてると思う。帰宅しても不機嫌だったらどうしようかとか。母親が不機嫌なせいで家族中がどんよりした雰囲気だったらどうしようとか。結局今回は5日しかもたなかった。最終日にはグッタリしてほとんどネット。
母親の不幸自慢が始まると、うんそうだねと聞いてあげるようにはしているけど、その不幸自慢の中にたまに私に対する嫌味も混ざっている時もある。なんというか、「あんただけだけ好きなように遊んでて楽しんで幸せそうにやっちゃってさ」というような感じのもの。
年月を経てだいぶ流せるようにはなってきたが、それでも流せない時もある。母親自身の努力が足りないときや、被害妄想が激しいときなど。
実の親だし、若さゆえの思い違いもあるから、あーだこーだ言いたくないけれど、それでも「それは違うんじゃない?」と思う時もあるし、実際突っ込む時もある。それに対する回答がことごとく理性的理論的じゃないので、「あーいくら正論であっても、親は子供に図星突かれるとプライドが許さないんだろうなー」と、もう諦めも出てきてしまった。烈火のごとく怒りだすと時もあって本当にもう疲れる。会話するにも地雷がそこかしこに埋まっていて、自分の意見を繰り出すのにも一苦労だ。
とは言っても、世間一般でいうところの虐待やネグレクトを受けて育ったわけでもないし、愛されないで育てられたとは思わないので、多分周りから見れば幸せな家庭だとか思われていると思う。実際、実家に帰る時には楽しみと思っている自分もいるわけだし、うまくいっている時もあるので。
なんだかなー難しいんだよなー。生まれてきた子供が一番最初に触れるコミュニティが家族なわけで、そんでまたそのコミュニティ内でしか生活しない期間ってのはものすごく長い。幼稚園、小学校に通い始めてようやくそれ以外の社会を知ることになるけど、最初所属していたところの刷り込み的なものってなかなか消せないよ。コミュニティのリーダーが絶対の正義と思っちゃうもの。その正義に対して反旗を翻すことがどれだけ勇気のいることか。いやまじで。いまだにその勇気ないし。大の大人なのに。
そう思うと、親の愚痴とか夫婦間の思いやりのなさを目の前で繰り広げられてるのに、大学卒業後に実家に帰って同居して、自ら家庭内のバランサーとなった弟は、人間としての出来が全然違うと思ってしまう。弟からすれば姉が当てにならないからという理由もあると思うけど。父も大変だと思う。母親が病気で体調を崩すまではあまり家事に協力的ではなかったが、今は積極的に家事も手伝い、穴埋めをしようと努力している。それでも過去を許さないとばかりに虐げている。お母さん、あなたそんなひどい目にあってないと思うよ。口が裂けてもいえないけど。
自分がされたことはしっかり覚えてるんだよな。したことは覚えてないのに。
あーもう後はよろしく〓と尻尾巻いて逃げ出したいよ。姉失格。娘失格。ごめんよ父、弟。
要するに、ここに書いたような長々とした愚痴を母親に聞かされたわけね。
こういう風に愚痴を書いてるくらいだから、将来ご自身がそう思われる立場に立つわけだ