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2016-09-23

残暑という夏の名残が秋の長雨に流されていっても、晴れることがない気持ちを抱えながら「蛍火の杜へ」を見ていた。

艦これ川内にそっくりなおてんば娘の蛍が出てきて、映画早々にお茶が喉に詰まった。エンドクレジットでやっぱり同じ人が声を当てていた。

手がつけられないあの時分特有闊達さがはしゃぎ回る黄色い声に出ていて、それだけで消えたくなる。

夏休みの宿題に全く手をつけてなかったが、子供達はちゃんと宿題を終えただろうか。

夏だけの逢瀬という縛りを破って距離感を一気に縮めたら消えて無くなるのは、まるで長続きしないバッドプラクティス夫婦みたいだ。

身にしみて辛い。

蛍は夏の夜の盛りにしか光らない。夜の帳に涼しさと共に光る淡い旋律

真冬コタツからあの淡い光を思い出そうとしてもうまく描けまい。

ギンと蛍の10回の夏もしばらくそんな感じなんだろうな。

ギンがいなくなった後、蛍はギンの住んでいた山神様妖怪の山にほど近い山里で、

新しい仕事に新しく寄り添う人を見つけてまた夏が巡りますように。

 
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