親戚のじいさんは山が好きで、若いころはトレッキングや渓流釣り、近年は山菜取りを楽しんでいる。
そんなじいさん曰く、最近はキノコが豊作でキノコ狩りがアツいそうだ。
山に入れば立ち枯れた木がそこかしこにあり、その幹にキノコが大量発生するそうだ。
じいさんは物干しざおのような長い棒の先に、ペットボトルを半分に切ったものをくくりつけた
自前の道具を持って山に入り、高い木の上に生えたキノコをそぎ落として取るのだという。
しかし、最近は競争相手が増えすぎてキノコが取れなくなった、と愚痴っていた。
じいさんは自宅での消費分と、近所におすそ分けする程度の量しか取らないのだが
一部の人間が「キノコを取りまくって道の駅に卸せば、それだけで生計が立つレベルで儲かってしまう」」ことに気づいたかららしい。
🐊「……じいさん…!」 🐊「……ありがとう…!!」