同様の組織である「モロ民族解放戦線」が政府と和平協定を結んだ際、それに反対する一派が独立して生まれた。
2010年代以降はこの組織とも和平合意が進みつつあるが、さらに分派してISILに合流した者もいるらしい。
「モロ」とはフィリピンにおけるイスラム教徒のことで、元はこの地に来航したスペイン人による蔑称。
かつてはフィリピンで多数派を占めており、フィリピンの植民地化・キリスト教改宗にも抵抗したが、
300年に及ぶ「モロ戦争」の末に衰微し、現在フィリピンのイスラム教徒は人口のわずか5%にとどまっている。
一方でミンダナオ島では約20%と比較的多く、これらゲリラの拠点にもなっている。
ちなみに略すと「MILF」。