人間を救うのは難しい。ひとり親家庭やホームレスが全員避けられない気の毒な理由でそうなったわけじゃないだろう。
福祉では本人のせいで弱者になったような人間にも手を差し伸べなきゃいけない。人間のダメさ、弱さを認めて、苦労のわりに成果が出なかったり、望むような結果にならない場合も受け入れる必要がある。
子どもの支援も簡単じゃない。どんなに心を尽くしても大人を信じきれず、誰にも心を開かない人もいるだろう。依存症になったり、罪を犯すこともあるだろう。
愛玩動物たちの気の毒な境遇には罪がない。100%人間の罪しかない。だから許せるし愛せる。
愛玩動物たちは生殺与奪の権利を人間に握られている。彼らは裏切らないし、人生を一変させるような実害を及ぼすこともない。だからかけた時間やカネに対する満足度が高い。