「私のどこが好きなの?」
そう聞かれて、僕は答えに窮した。だって何も思いつかなかったから。
好きだとは思ってた。でもその理由はわからなかった。彼女の事がどうして好きなのか、僕は明確な答えを持ち合わせてなかった。
結局、何も答えられなくてその子とはそれっきりになった。まあそもそも相手も僕が好きならこんなことは付き合い始めてから聞くものだろうから、答えられても付き合ったりはしなかっただろう。
それ以降、誰かを「好きだな」と思った時、どうして好きなのか自問自答するようになった。
答えはいつも無言だった。
どこが好きなのか聞かれるのが怖くて、僕はそれきり誰にも告白したことはない。
よくある「優しい」だってそうだ。「優しければ誰だっていいのか?」と聞かれたとき、その子でないといけない理由に至れない。
「顔がいい」とか「頭がいい」とか、どれだって同じだ。その人を構成する一要素に過ぎない。それらは好きな理由足りえない。
これらはだから、逆でもいいんだ。顔が良くなくても頭が良くなくても別に優しくなくたって、人は人を好きになっていいんだ。
その人のいいところをひとつも思いつかなくたって、人を好きになっていいんだ。
「この人のどこが好きなんだろう?」なんて、自問自答する必要はないんだ。「好きだから好き」それで良かった。いいところはそのあと、ゆっくり探していけばいいじゃないか。
こういう基本的な道理に30過ぎてからやっと気づいた俺は人生かなり無駄にしちゃったと反省してる
誰かと付き合うための理由探しって、確かにするかもね。 年収が多いから、とか。それらは物象化された機能に過ぎないんだから、人を物としか見てないんだよね。 人は情で関係を結ぶ...
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おおー、ぶれないね 主体とは何かって話だけど、その判断すら必要ないって解答だね
"自身とは何か?"を考えているのかな。たぶんその答えは出ないと思う。 同じように、"好きとは何か?"にも答えは出ないと思う。僕にもまだ答えは出てない。 その解をはっきりさせて...