東京拘置所で人がひとり死ぬとニュースになるのに、医療刑務所で人が50人死んでもニュースにはならない。
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八王子医療刑務所には200人ほどの病気の受刑者が収容されているが、そのうち50人は塀の中で死ぬ。
実に、4人に1人が死ぬ。
年間50人だと週にひとりは死んでいる勘定で、バタバタと死んでいる感覚だ。
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ちなみに、ベッドに寝て治療を受けている間は服役日数にカウントされない。
受けている刑が6ヶ月でも、病気が治らなければ3年でも4年でも医療刑務所の中で寝ていなければならない。
重い癌を患っていたりすれば、たいていはそのまま亡くなってしまう。
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ちなみに、病気の受刑者に対する医療行為は医師や看護師の資格を持った人がするが、そのほかの世話をするのは健康な受刑者だ。
「病気の受刑者の世話をする」というのが彼らの「お勤め」なのである。
そういう服役スタイルもある。
そりゃ拘置所に入ってるのは容疑者、被疑者であって犯罪者じゃないからなぁ 医療刑務所に入ってるのは病気の犯罪者だろ 重みが違うわな
(反論ではなくて補足) ちなみにだけど、拘置所の中には受刑者もおるよ。所内で刑期が始まった人(既決囚だが刑務所にまだ入っていない人)や、拘置所の中で懲役を勤めてる人、死...