もういい大人だが恋愛どころか恋未経験の悲しい人間のため、いわゆる恋バナと言うやつを聞いても自分とは違う世界の異次元のものとしか思えなかった。何となく盛り上げて、羨んでる風を醸し出して生きてきた。へー!めっちゃいいじゃん!いい恋人じゃん!を繰り返すロボットだった。
そんな私が今日、はじめて他人の恋バナを聴いて盛り上がれたのだ。
なぜか。多分、すごくよく知ってる人同士がカップルになったからだ。
なんで付き合うことになったの!?あの人そういう告白するんだ!!へー!そうなんだー!
と自然と声が出た。そして心底ホッとした。
私もみんなと同じ、恋バナで盛り上がることができる人間だったんだ。ホッとした。恋愛感情は今もわからないけど、それだけでもすごい進歩だ。