それが私だった。
感動するストーリーや戦争映画に涙する自分のことを優しい人間だと思ってた。
友人に優しいと言われたことはなかったが、皆が気づかないだけで、根は優しい人間だと。
でも30歳を超えたあたりで気づいた。
他者へ優しい態度を取ってる人が優しい人だと評価されるという当たり前なことに、こんな歳になるまで気づかなかった。だれか知ってたらもっとはやく教えてほしかった。
お前の態度は優しくない、と。
殴らない、怒鳴らない、人間のことを他者は優しいとは評価しない。それをしないことが当たり前なことだし、取らない行動に対して評価されることは少ない。
そして上記のことがわかったことでまたわかったのは優しい行動というのは、面倒だ。
他者を気遣う、手伝う、助ける、みたいなものが優しい行動だと思うが、それを実行するのはちょっと大変で。今までだったら面倒で見てみぬ振りをしてるところだ。
だからそういう事ができる人がモテるし、好きなタイプは優しい人とよく言うが優しい人は貴重なのだと感じた。
なんとなく優しくなりたいし、優しい人間だと思われたいから、とりあえず会社の中で誰かの手伝いをすることが増えた。他社評価を軸に行動を変えることが果たしていい事かはわからないし、すぐに結果が出ることはないが、なんとなく枯渇していたコミュニケーションが増えたな、と感じるよ。
3万さえあれば25日までしのげるんだけど貸してくれないかな?