妥協しているのかもしれないとは思うけれど、愛されていなくてもいい、愛されていると感じられたら御の字、と思えてから楽しくなった。
なぜなら罪悪感が無くなったからだ。愛されたいと思いつつも、相手をコントロールして自分を愛するように仕向ける行為には罪悪感があった。だから恋愛には遠慮があった。あざといとかわざとらしいとか思われるんじゃないか、とも思ったりした。
しかし自分に対して自分が愛されていると思うように仕向ける分には全く罪悪感なくできる。ゲームをしているような感覚で思い切り仕向けられるし、試行錯誤してスキルアップできる。そしていつの間にか、愛されたいと思ったときにいつでも、自分が愛されていると感じられるようになった。例えるなら、泣きたいと感じたときに泣ける映画を見て泣けるようになるように、愛されたいと感じたときに特定の行動をして愛されていると感じられるようになったようなものだ。誰にも迷惑をかけないし、依存しない。一人で勝手に愛されている気分になれるスキルを身につけたら、本当に最強で無敵だ。