東どん兵衛が西で購入できるようになりました。
しかし、私の子供の頃は東西どん兵衛は完全に分断されていて鉄のカーテンによって遮られていたのです。
当時、はじめて乗った新幹線に胸を高鳴らせながら車窓を眺めていると
関ヶ原を超える手前で一斉に憲兵さんが客室内に踏み込んできたのです。
「貴様ら!どん兵衛を持ち込んでいないだろうな!荷物を開けろ!」
密輸入するところを発見されようものならどれだけひどい目に合ったのでしょう?
「こら、きさま今隠したのなんだ!?」
あれほど担任の先生がどん兵衛の持ち込みを禁じていたというのに
緊迫した時間が流れました。
どん兵衛ではなかったので何とか罪に問われることはありませんでした。
そういった思い出に浸りながら