表現の自由って実は2種類あって法学的な意味での「表現の自由」と倫理学的な意味での「表現の自由」があるんだよ。
具体的な例を出すとヘイトスピーチは法的な意味での「表現の自由」に照らすと何も問題がなく自由おこなえる(規制法もあるが、あれは国家がヘイトスピーチを無くすように努力することを決めた理念法で人々がヘイトスピーチをすることについては触れてすらいない)。一方で倫理学的にはヘイトスピーチは反対派と賛成派がおり、必ずしも自由におこなえるものとは言えない。ヘイトスピーチの例のように法学的なものか倫理学的なものかで同じ表現の自由でも全く内容が変わってしまう。
今回の個人間での表現の自由の侵害がありうるかというのも法的な意味か倫理学的な意味かで変わってくる。
法学的な「表現の自由」では基本的に個人が表現の自由を侵すことはあまり想定されていない。一方で倫理学的な「表現の自由」では個人が侵害することは想定されておりそれの是非に対する議論も存在する。
倫理学的な表現の自由って増田が勝手に言ってるだけ? そういう学説があるの? よかったら詳しく教えて。勉強したいから。
学説というより倫理学の中の分野の1つだよ。代表的な学者としてはJSミルとかが有名だと思う。 概説書としてはナイジェル・ヴォーバートン『「表現の自由」入門』が良いと思う。