オス:メス=1:9の場合、オス1匹はメス9匹と交尾して子供を得ることができます。一方でメス1匹はオス1匹のみと番うことになります。
メス1匹の生む子供の数が一定なら、オスはメスの9倍の繁殖成功が望めるわけです。
娘9匹と息子1匹で同等なら、当然息子を生んだ方が有利ですよね。
そういうわけでオスを生みやすい個体(変異体)の適応度が高くなり、世代を経るごとにその変異体の割合が増えていきます。
逆にオス:メス=9:1の場合はどうなるでしょうか。
オスの1/9しか番を得ることができず、一方のメスはほぼ確実に子孫を得ることができます。
この想定ではメスの方が適応度が高くなり、世代を経るごとにメスを生みやすい変異体がその頻度を増していきます。
つまり、オスよりメスが多い時はオスを増やすように、メスよりオスが多い時はメスを増やすように自然選択が働くわけです。そして最終的にほぼ1:1の性比で均衡するのですね。
元増田さんの言う通り、種や個体群の単位で考えればオス:メス=1:9の方が個体数が多くなります。なので自然選択の単位が個体群以上であるなら、現実でもそうなっているはず。
しかし実際には多くの生物種で性比はほぼ1:1です。これは自然選択の単位が少なくとも個体であることを示し、(ナイーブな)群淘汰の反証にもなっているわけです。
男女比が1:9くらいで生まれるようにしたほうが効率よく子孫を残せそうな気がするけど、なんでそう進化しなかったんだろう。
頻度依存選択ですね。 オス:メス=1:9の場合、オス1匹はメス9匹と交尾して子供を得ることができます。一方でメス1匹はオス1匹のみと番うことになります。 メス1匹の生む子供の数...
1:9より5:5のほうが多様性が生まれやすくなるからやろ
昔の方が筋力が重要だったろうし、そんだけ極端な男女比だと種内競争も促されないだろうね。
妊娠中と子供が幼児のときは男が狩りとかして家族を養わないといけないけど、一人で9人養うのはつらいだろ。