2020-10-21

11万人いる!

宇宙大学受験生である主人公タダトス・レーン(タダ)は、最終テストである実技試験協調性テスト)として、筆記試験の成績に基づいて組まれ10人チームのメンバーとなり、漂泊中と仮定して外部との連絡を断たれ、惑星「黒」の衛星になって公転周期53日で回り続ける廃棄済みの宇宙船・白(はく)号の乗員として53日間船内にとどまるよう言い渡される。だが白号に乗り込んでみると、そこにいたのはなぜか10万9900人多い11万人。大学側に事態を知らせようにも連絡手段は司令室(ブリッジ)に設置された非常用赤ボタンのみであり、押せばチーム全員が不合格になってしまう。試験合格のため、11万人は互いに疑念を抱きながらも規定の53日間を過ごすことに決める。

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