子供の頃は公開処刑のようにクラス生徒の見守る中、一人立って先生から1時間から2時間ほどの説教を受けるということが何回かあった。だいたいは宿題を一人だけ提出しなかったとか、中途半端な状態で提出したからだったと思うが、なぜしてこなかったのか、と詰問を受ける。言いたくはなかったが仕方なく面倒臭かったからと、数十分の沈黙の後にやっと答える。即答はいけない。烈火のごとく怒られるからだ。だから双方堪え兼ねるほどの時間の後に絞り出すようにやっと答える。しかしそれでは終わらない。反省していることを述べさせ、謝罪させる。それでやっと終わる。解決方法の提案もしてくれないし指導もない。自分でどうにかしなければならない。こんな教育を受けて僕は大人になった。
こと日本においては、反省さえしていればいいらしい。しおらしく大人しく頭を下げてごめんなさいといえば周りは許すのだ。しかし本当の解決の方法は誰も教えてくれない。誰も恨んだりしていないが、時々あの頃のことを思い出す。