2020-04-09

コーヒー文字なのではないかと思う

コーヒーを飲むと、頭が覚醒する

覚醒するというより、炭を入れすぎた蒸気機関のように、暴走すると言ったほうが近い

煙の代わりに文字アイディアボロボロと吐き出されていくが

回転する頭の速度について行けずどんどん消えていく

集中力は上がるが、落ち着いて何かを丁寧に作業するのには向かない

だが飲まないよりかは格段に、文字が吐き出されていくようになるのだ

コーヒーを飲むと文字が出てくる

つまるところ自分文字を飲んでいるのではないかと思う

どこか遠い南国で、上裸の黒人が日照りの中、安い賃金文字を育て

麻袋に積んで極東の国へ。文字を焦がし、引いてお湯を注ぎ、文字を手から吐き出す

珈琲という文字は、加える非と書く

クワ・ヒと読ませる所謂当て字

見た目はとげとげとして、まるで豆を砕く挽器みたいな面白い文字の形だが

まり面白い由来ではないな、と思っていたら

珈琲のどちらの字も、「玉を付けた髪飾り・かんざし」の意を持つらしい

かんざしの玉を豆に見立てたのか

なかなか乙だと思った木曜の朝

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん