2020-04-04


カンファレンス3日目の最後の発表と4日目の冒頭で、カリフォルニア大学サンディエゴ校の数論学者キラン・ケドラヤが望月教授ABC予想証明にこのフロベニオイドをどのように用いようとしているか説明した。彼のレクチャーにより、望月教授手法において何が中核を成しているかが明らかにされ、それまでの時点で最も意義深い進展となった。望月教授博士論文指導教官であったファルティングスは、ケドラヤの講演が「インスパイアされるものだった」とメールに記している。

「ケドラヤの講演は、そのカンファレンスにおける重要ポイントでした」と出席したスタンフォード大学の数論学者ブライアンコンラッドは語る。「その日たくさんの人に連絡しました。こんなテーマがケドラヤの講演で話されたから、明日とても興味深いことがわかるだろうってね」。ただ、結局は、そううまく事は運ばなかった。

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