たまにあんなの推理じゃないという人がいるけど、基本的に推理は嘘だろうが作られたものであろうがルールの内部で何かが起こっている、という意味で成立していると思う。
そして虚構推理のような後出しジャンケンが許されるものは基本的にサスペンス(この用語にエビエンスはないがある程度のコンセンサスはあると思う)であって、どう推理してゆくかではなく、どんなふうにアイディアを捻出したかを楽しむのもんだと思う。そんな意味で実はエヴァなんかもサスペンスの範疇に入る。謎は解決しないわ伏線は投げっぱなしだわで今でもいろいろ言われる。しかし展開を次々繰り出すことでサスペンスとして成立した。
ちなみに自分がサスペンスって何だと言われたら、推理未満でも成立する謎要素の多い物語だと解釈している。だからダヴィンチコードをミステリと呼ぶ人はいない(いるかもしれないが少ないはず)。
サスペンスは「謎」を描いたもの。 ミステリは「謎を解く」ことを描いたもの。 ただしその謎の解き方においていわゆる「本格」の作法が広まりすぎて、 「ロジックがあってフェアに...