地元は地方都市で,高校までの移動手段はチャリか徒歩だった。近所は細い農道や産業道路ばかりだったのだが、そういう道は大体歩道がなかった。
車と物理的にぶつかったら勝負にならないという側面もあるけど、それ以上に人間ではない重量級の何かが自分のすぐ側を高速で走り抜けていく事実がすごく怖かった。
特に夜。街灯がないと外から車内の様子は見えないため、本当に人が乗っていない巨大な鉄の塊が走っているように思えた。
地方は車社会なので真昼間を除けば常にかなりの量の車が行き交っていた。そんな道の脇を必死に通学するのは本当に苦痛だった。いつ死ぬか分からないという恐怖を常に感じていた。車がとにかく怖かった。
東京23区内に住むようになって電車での移動がメインになったので、そういう道を歩かなければならないケースは大幅に減少した。
細い道路を歩くにしても9割以上は分離された歩道があるし、通勤通学時でもそこまで混んでいない。
東京に出てきてようやく安心して出歩けるようになった気すらする。東京は歩行者にやさしい。それだけでも東京に出てきてよかったと思っている。
ちょっとわかる 地元の田舎駅を貨物列車が通過していくときにホームの端に立ってるとマジで死を感じた すごいよね 鉄塊