ぼんやりと覚えている子供の頃の記憶だ。
それはそれぞれ一度きりのことで、幸い私は生き延びた。
上京し、先生と呼ばれる職についている(教職ではない)。
誰も私の家庭環境が悲惨だったなんて思わないだろう。
私だけでなく、多くの似た境遇の人はわざわざ自分からは言わないから、周囲もわからないはずだ。
だからというわけではないが、私の境遇を知らずに「親が馬鹿な人間はそいつも馬鹿」「貧乏人はどうやっても這い上がれない」と言ってくる人間がいる。
そして舌の根も乾かぬうちに私に媚びてくる。
そんなことはけしてないって証明するために私は今の仕事を選んだ。
這い上がりたい人間が這い上がれない社会は、ただ未熟なのだ。
それを是とするのは恥ずべき行為だ。
父親には犯されかけ、母親には殺されかけた私が、
必ずこんな世界を変えてやるからな。
Permalink | 記事への反応(0) | 00:22
ツイートシェア