「連れそった」という言い方になるのは、ここ2,3年はどういう関係性だったのかもわからなくなっていたから。
知り合って10年
通算して男女の仲だったのは6,7年かな。
友達でもあり、彼氏でもあり、兄弟のような、父のような、師のような。
なんとも言えない、かけがえのない人だった。
20代を彼とすごした。
知らなかった事を色々知った。
知ってた事はより知識が増えた。
想うこと想われることを知った。
裏切ること裏切られることを知った。
楽しいことも悲しいことも
色んなことがあった10年だった。
詰め込んで、詰め込んで、詰め込んだら
破裂した。あっけなかった。
私は彼を責めた。
同じように向き合って欲しかった。
でも。無理だった。
傷つけて、傷つけて、払い除けて
もう言葉を聞かないように。
1度も私のことを責めたことのない彼。
追ってくれると思った。
引き止めてくれると思った。
でも。してくれなかった。
彼の中の私は、私の中の彼とは、大きさが違うと思った。
彼が私のことを責めた事がなかったのは、私に本気じゃなかったからだと思った。
悲しくなった。
もう戻れないと思った。
彼をずっと頭の中でも責めた。
時が経つにつれて、嫌悪はうすれて、楽しかった記憶だけが鮮明になった。
もう一緒に楽しいことができないんだと悲しくなった。
嫌いにもなれないし、忘れられもしない。
それほど影響された人だった。
連絡をして、この気持ちを伝えたら、いつもみたいに少し困った顔して、また連れそってくれるだろうか。
彼の中で悪として終わるのは嫌だ。と今更ながら思っている。
うんちさん、こちらうんち忘れてますよ
うんち