子供の頃から思っていた。人が自ら死を選んだり苦しむのは悲しい事だ。
同じ日時に、単に病死したり事故死するより自殺の方が悲しいと思う。
なぜだろうか。
生存本能にわざわざ逆らっているという事だろうか。
安楽死であれば病状などにより生きるのが非常に苦痛だからそうせざるを得ないのだろう。
しかし・・・もし・・例えば母が不治の病にかかり(今のところそういうのは無いが)安楽死やむなしとなったらどうだろうか。
私は母が医師に処置されて死ぬまでの時間はベッドの中で母にずっと抱き着いている事を望むだろう。
勿論、事故死や病死や犯罪被害での死にはそれはそれでやりきれない思いや怒りなどが色々あるだろう。
犯罪被害者の遺族などは、この怒りは他者には分からないと言うかもしれない(インタビューをしたことは無いが)。
でも自ら死を選ぶというのは最も悲しいように感じる。
もっと単純に考えると、わざわざ損するとか苦しむという事自体が人間的に合わないのだろうか。
しかし安楽死は耐えられない苦しみから逃れるために仕方なく行われているはずである。
なんとなくパラドックスのようだ。