婆ちゃんちに行くと、机やら床やらそこら中に広げた新聞紙と白い粉まぶした平べったい餅がアチコチに。
それはもう家中アチコチに。部屋の片隅で所在なさげに酒呑みながらテレビ見てる爺ちゃんと、フル稼働で唸る餅つき機。
俺が生まれる前から現役であり続けるナショナルの餅つき機は、今みたいに全自動では無く、炊いたもち米入れたり、水入れたりと手を離せないタイプのそれ。
もち米炊くのも炊飯器だけじゃなくて、鍋やら裏庭のかまど(薪!)もフル稼働。
話す暇もありゃしない。子供の時は、もっと前からやればいいのに〜とか、買ってくれば済むのにと思うとった。
だけど、今になってようやく解った。
出来たてのを持って帰らせるためには、あのタイミングだったんだろう。前日から仕上げたのでは、婆ちゃんの矜持が許さなかったのだろう。ちょうど帰るときに全部が仕上がるようにするの。
紅白歌合戦も見ないでひたすら、粉付けたり、切り分けたりさ。
anond:20190104021708