好きになった人が燃えた。
日差しが強くなり始めた春の終わりの頃だった。
時は過ぎる。
ニュース番組や週刊誌でよく見ていた(見せられていた)事件はだんだんと成りを潜めている。
よくある日常が帰ってきた。
わりとあっさり好きな人も帰ってきた。
いつも寒くて暗くて、気付いたら泣き出したくなるのが常な日々だった。
でも、酒を飲む人はこの世界に億万といる。
煙草を吸う人も女を抱き散らかしてポイすることが日常の人もいる。
楽しく飲んでいたはずの酒の席を心無い人にバラされた。
法的に罪を犯しているのは逆にそれを凶弾している人たちだ。
芸能人は、人生を切り売りしながら働いてるんだなって心底思った。
例えなにがあっても、たくさんの視線に晒されて、怖くても笑っていなきゃいけないんだ。
早く好きな人が仕事終わりにお酒飲んでへにゃへにゃ笑っているとこが見たい。
大好きだ。大好きだから。
どうかずっとそのままでいて。