逆上がりが出来るようになった時、それまで逆上がりが出来なかった自分が浮き彫りになる。
成長するとは成長する前の自分が今よりさらに無能であったことを証明することにほかならないな。
成長してなおその能力が大したことないという事は、自分の成長速度がチンケである事をむき出しにすることに他ならない。
直視するな。
成長すること自体に苦痛を感じるようになったときが人の成長が止まるときだ。
現状に満足することよりも、成長することで自分の無能を思い知ることに恐怖することの方がずっと恐ろしいのだ。
その事に気づくのがおそすぎた。
もう俺の心には成長するために頑張ろうと思える自分なんて居なくなってしまった。
この脳内に住まう全ての自分が、新しいことが出来るようになった時にその先へ先へと進む内に限界を味わいそのたびに自分の無能を感じることに疲れたといい膝を抱えてしまった。
もう私はどこにも進めない。
一人称を自分と書いたり俺と書いたり私と書いたり人格障害かもな。