2018-10-15

自分の好きなものを悪しざまに言うのにだけは同調できない

オタク系の会社で働いてる。

時折上司が鬼の首を取ったように言い出す「仕事以外の絵をわざわざ描く作家バカだ!」というものいいに、同調できない。

「なんでそんなこと言うんですか!」と怒り出すほど子供ではない。

しかし、「そうですよねーw」「なんであいつらあんなムダなことしてるんでしょうw」という同調はできない。

好きな作家さんのことも、そうだ。「あの作品は、クソだな!」というものいいが、よく飛び交う。

賞をとったり、アニメ化が決まったりした作品でも、お構いなしだ。

みんな、上司を褒めそやす自分だけは、どうしてもそれができない。

誰かの好きなものを知ろうとしたり、わかろうとしたりするのは、苦にならない。

入社するまでやったことのなかった、パチンコ競馬麻雀……ひとつひとつ、どんなことが面白いと思われているのか、わかっていくのは楽しかった。

どうしても自分の好きなもの、いいと思っているものを、わざわざ悪しざまに言うことだけが、どうしてもできない。

それが場を円滑にするためだとわかっていても、できない。苦しい。

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