大学でも一応クラスがあって、二年次まで週一で一緒に英語の授業を受けることになっていた。20人もいなかったけど、割合静かなクラスだったり学期ごとに何人か入れ替わったりで全員の顔と名前が一致してるわけでもなかった。
私は物心ついてから高校卒業までずっと同じ呼び名でしか呼ばれたことがなくて(本名じゃないけどまあその名前ならそう呼ばれるよねみたいなのを想像してほしい)、今でもかつての同級生と会えばその呼び名で呼ばれる。でも、大学のクラスでは同じ名前の帰国子女パリピがいて、当然クラス内でのその呼び名は彼女のものになった。
彼女自身はけっこう人当たりが良かったんだけど、彼女と彼女の友人が私をサリーとあだ名したので、私は二年間曖昧に笑い続けた。