2018-05-03

雨の日の読書

雨の日に部屋に籠ってする読書ほど幸せを与えてくれる行為は他に無い。外に打ちつける雨音を聞きながら、心静かに自分の読みたい本を紐解く。勉強するわけではあるまいし、好きな時に読んで、好きな時に閉じれば良い。少し疲れたなら、目を閉じ、また雨の音に耳を澄ます。さまざまな考えが頭の中に浮かんでは消えてゆく。そしてまた本を開く。その繰り返しである

私は時々、自分が今幸せなのだろうか、或いは今後幸せになれるのだろうかと、不図疑問を抱くことがある。文章を追っても内容が頭に入らず、読書など到底不可能な日もあるし、無駄な雑念に囚われて、視野が狭くなり、大事物事思索する余裕が持てないことも近頃少なくない。そういう時には悲観的な気持になる。一体どのようにして現状を打開すればよいかが分らず閉口する。しかし、まさに今日のように、外の喧噪から逃れて、澄み切った心境にて布団にもぐり、好きな事を好きな様にやる、至福を味わうことの出来る日が、実際沢山あるのだ。だから面白い。どうか、あともう少しだけ、この雨には止まないでいてほしい。

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