「からくりサーカス」という名作漫画がアニメ化するらしい。リアルタイムでサンデーで読んでいた身として、非常に嬉しかった。
そして、作者様が公式Twitterでとても喜んでいらっしゃるのも、僭越ながら見ていてとても嬉しかった。
ああ、良かったなあ、と素直に思った。
そのなかで驚いたのは、作者様が「一人で描いてるのかと思ってたよ!!」という旨の発言をなさっていたことだ。
辛い週刊連載のなか、アシスタントを頼りに漫画を描いた。それが何年も経ってこんなふうにアニメ化の機会があって、みんなが注目してくれて、応援してくれていて、それが実感できてとても嬉しい………と、そういう文脈だった。
作者様が喜んでおられて嬉しい。
でも私は、こう思った。
「あの大人気連載でも、誰も読んでくれていないかのような錯覚に陥るのか」と。
『大人気』の定義にもよるかもしれないが、当時のサンデーは大手雑誌だったように思うし、コミックスだって売れてなかったわけじゃないだろうに。
それでも、実感は無いものなんだろうか。
みんな読んでたと思うんだけどな。
伝えること、伝えられること。
むずかしいな