泣く気がしなかったし、そういう系統の話は好きではないのでほとんど嗜まなかった。
でもね、ある時友人が勧めてきたんだわ。四月は君の嘘ってやつね。
出た出た。アニメだよこれ。どうせ可愛いだけが売りであとは薄っぺらいろくなもんじゃねえんだろ。
一笑に付すつもりだったが、友人はあらすじを話し出すうちに泣き出したのでそこまでなら読んでやるかという気になった。
で、次の日漫画喫茶に出向いたわけさ。試してやろうじゃんって心持ちでさ。
いやー、泣いた泣いた。泣きました!ぼろぼろ泣きました!かおりちゃん・・・頑張ったね!!
いやー、ナメてたわ。この俺が涙流すとは。
これは俺の感受性がいつしか変わってたのか?昔からそうだったがあまりそういう泣ける系に触れてなかったので泣ける自分を知らなかったのか?あるいは四月は君の嘘が俺にドストライクだったのか?
こういうのはまるで合わないと思っていたがそうではないのかもしれない。
年を取ると涙もろくなるっていうアレでは?