「え、私の好きな人ですか?」
「うふふ、どうですかね~」
「当ててくださいよー」
「ヒント?うーん…あ、「ま」から始まる人です」
「違いますよーみんな外れでーす」
「えーわかんないんですか?えーやだー。増田さんにはぜったい教えなーい」
「どこが好き?」
「うーん、そうですね…正直、好きって言うか、気になる?みたいな…」
「一緒にいるとすごくドキドキするっていうか…」
「その人のこと考えると夜寝られなくなるっていうか…」
「え、経験?な、なんてこと聞くんですか!」
「そんなの…ないに決まってるじゃないですか…」
「ないですよ。ホントですって」
「そうやってからかうの禁止です!ダメだよーメッ!だからね!」
「可愛いってそうやってすぐ言うんだから。そんなこと言ったらみんなすぐ本気になるの」
「…それ本気で言ってるんですか?そんなの…ずるい…」
だな。 セックスの直前、しかも最初のセックスの直前。 そのあとは、セックスの権利を維持するための作業になってしまう。 俺の下半身が言うことを聞かないせいで、今までの投資が...