若者は冷たいというけれど、それは上の人たちに対してそうであるらしいというだけでしょ。
要するに関わりたくないんですよ。それは人格の問題ではなくて、関係性の問題でしょ。
年上にへつらうだの媚び売るだのして世渡りする世代もいれば、そういうのを呆れて見る世代もいる。
「もちろん一世代の中にも色んな人がいる」というのが現代の若者における主流の観点であって、それだから個々人を一つの観念にまとめ上げるのを嫌う人もいる。若者間でも、まだそんなこと思ってるやついるのかよ、と言う。ただ問題はそこで止まってしまっているということよ。若者には二つの傾向がある。一方は、人々は一様ではないと否定する人たち。他方は色んな人がいるという多様性を肯定する人たち。
でも、これじゃあ社会が先へ進むことはないでしょう。それをはたすことができるのは、きっと次の世代でしょうね。いまの若い世代がやっていることは多様な社会の構築であって、より良い社会の選択ではない。