自分を産み育んでくれたモノに対しては、恩があるからどうしても引け目を感じるし「感謝しなきゃいけない」「無条件に愛さなきゃいけない」「恩返ししなきゃいけない」という強迫観念が常にあった。
30歳を目前にして、最近やっと「恩はあるけど合わないものは合わないし、嫌いなものは嫌い」だと自分の気持ちを認められるようになった。
自分の身の回りの事は何一つ出来ないガキのような父親も、そんな父親を心底見下しながら離婚しない専業主婦の母親も、
男は家で踏ん反り返り女は奴隷のように立ち働くことを当然とする地元の風習も、
ミソジニストだらけで女の人生を殺しにかかってくる日本社会も大嫌いだ。
既婚なのでそろそろ子供を、という話も夫としている。親や国への恩返しとしては充分だろう。