言葉選びが難しいんだけど、決して作者をバカにしているわけじゃなくて、
深見真の作品はコメディなのか、シリアスなのかが、よくわからない。
いやもちろん、0と1ではっきりコメディとシリアスを分けられるわけじゃなくて、それらは濃度なんだとは思うけど、
それでも、作品を見るにあたって自分の態度ってものがあるじゃないですか。
新喜劇を見るときと、スターウォーズ見るときじゃ、さすがに態度が違いますよね?
態度というか、心構えというか。
ニコニコでてーきゅう見るときと、映画館でジブリ見るときは、心構えが違うよね?
違うよね?
みんな、全部同じテンションで見てないよね?
で、その、テンションを深見真の作品はどうしたらいいのか、未だにわからない。
彼の作品っていわゆるシリアスな笑いというか、真面目な話なのにどこか滑稽みたいなシーンがとても多いから、
今このキャラが真面目なことを言っているのか、おちゃらけているのか、真面目なこと笑えるシーンなのかが、とてもとても難しい。
……いやこれ、よくよく考えると、あのトリックのことが自分の中できちんと整理できてないだけな気がしてきたぞ。
やっぱLOVE以前の富士見ミステリー文庫をもう一度読み返して、歴史的文脈も含めて考察するときがやってきたのかもしれない。