某アイドルグループの何某が好きで、お金を払って応援していた。
何某は、愛想がないことがキャラというか、それができないアイドルだった。特に容姿が優れているわけでも、パフォーマンスが優れている訳でもない。ごくたまに、アイドルらしさを見せるから、どうしてこんな奴好きなんだろう、と思ってはいても応援していた。それでも応援する自分、というのが好きだったのか。
何某は、恋人がいた。それは発覚という形で知ることとなった。私は心底嫌な気持ちになった。ゲロしたい気持ちだ。私はどこかで、こんなしょうも無い人間を応援してやってるんだ、報われてもいいはずだ、と思っていた。報いとは、例えば何某のファンへのサービスが充実するとか、何某自身が華々しい活躍をし、ファン冥利に尽きるという充実感を味わう、などだ。何某は、ファンにサービスもできないし、仕事の結果も出せなかった。今後もきっと、できないだろう。
私は、はっきりと思った。こんな最低な奴になにお金を払って応援してるんだ、と。バカなのか、と。
私は、現実の異性の好みも何某のような人間が好きだったが、それも同時に、バカなのか、と思った。頭がイカれてる。
目覚めさせてくれてありがとう。お前もがんばれよ。