星野源が過労で倒れたとき、一人暮らしの星野源がお母ちゃんを家に呼んで手を握ってもらって泣きながら弱音を吐いた。(普段なら恥ずかしくてそんなことやらないそうだ。この時は相当弱っていたらしい)。その時のお母ちゃんの言葉がものすごく人生の真理をついている気がする。
「掃除とか洗濯とかそういう毎日の地味な生活を大事にしないでしょあんた。だからそういうことになるの。」
この回想の後、星野源は続ける。
『私は生活が嫌いだったのだ。できれば現実的な生活なんか見たくない。ただ仕事を頑張っていれば自分は変われるんだと思い込もうとしていた。でも、そこで生活を置いてきぼりにすることは、もう一人の自分を置いてきぼりにすることと同じだったのだ。楽しそうに仕事をする裏側で、もう一人の自分はずっとあの小学生の頃のつまらない人間のままだったのである・・・』
掃除も家族もぐちゃぐちゃのまま、仕事だけにまい進している人は、ほんと気を付けたほうがいいと思う。過労で倒れるぐらいならマシ。