■分かりやすい不幸が羨ましくて情けない
例えば
親に殴られるとか
学校でいじめられるとか
そういう、分かりやすい悲劇。
幼い頃から大人の反応をうかがってきた。
お涙頂戴のでっちあげ作文を書いて先生に褒められたり
やりたくもない学級委員をやったりして。
名前を言えば「頭良いのね」と言ってもらえる大学に入った。
家は貧しい。
母親と父親が金のことで揉め、怒鳴り合うのを、弟と二人黙ってやりすごした日々。
あの頃から、一歩も進めない。
結婚して子供を産むなんて、考えられない。
生まれてこなきゃ良かった、と思わせてしまうのが怖い。
だけど、結婚しないなんて選択、親はなんて言うだろう。
何も言われないうちから、そんな心配ばかりしてしまう。
今は就職活動が辛い。
とにかく「良い」ところに入らないと。
「生んでよかった」と思ってもらえるような仕事に就きたい。
本当は、何もしたくないのに。
ヘラヘラ笑って、元気な振りをし続けてきた。
これからも、し続けるんだろうか。
振りでもやりと通せば、本当になるだろうか。
本当にするしかない。
頑張ります。
頑張ります。
頑張ります。
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