哲学者マックス・ブラックの学生が、海外で研究発表をすることになったのだが、飛行機に乗るのを怖がった。
テロリストが爆弾を持ち込もうとしてるのかもしれないというのだ。そこでブラックは彼女にこういった。
「誰かが爆弾を持ち込むというのは、ありえなくはない。しかしどうだね、
たまたま二人の人間がそれぞれ別個に爆弾を持ち込む確率はほぼゼロでないだろうか」
「ええ、まあ、二人重なることはほとんどありえないと思います。けれど一人でも爆弾を持ち込めば危険なわけで・・・」
「だったら君自身が爆弾を持ち込んだらどうだ。二人重なることはまずないのだから、
君の他にもう一人爆弾を持ち込む確率はほぼゼロになるだろう。それで安心だ。」
ブラックはもちろんジョークとしていっているのだが、ブラックのこの理屈は本当は正しいのだろうか、それとも間違っているのだろうか。