①「神が全知全能であるということ」と「神が人間が定義する全知全能であるという条件を満たさなければいけない(人間に対してそれを証明してみせなければいけない)」というのはイコールではない。
②全知全能でない人間が作る定義の「全知全能」が誰も理解しえない領域でありそれを定義付けするにしても情報が少なすぎる。論理的であるように見えて全知全能の定義自体が言葉遊びの範疇にすぎない。
③仮に神が全知全能であったとしてもそれ即ち神=この世界の法であり何よりも最優先されるべき決まりであり、人間の定義が当てはまらなくなることに何の意味もない。
④何を持って可能とするか不可能とするかがあいまい過ぎる。岩を持ち上げるまでは「持ち上げることが神でさえ不可能な岩」であり、持ち上げた瞬間それは「神が持ち上げられる岩」となる。定義を満たせというならば観測者が全て死んだ後に神は1人で岩を持ち上げれば観測者にとっては神さえ持ち上げられない岩であり神にとっても持ち上げられる岩となり条件を満たす。このように法自体である神に対して定義付けをしようとすること自体が無意味。
神が人間の全知全能定義をイコールとして受け入れる必要性がない、という前提条件はフラットな能力判定、即ち論理的帰結において必要とされない基準であり、論理のすり替えであ...