2016-01-30

好きだと気づいたら負け

その人はどう考えても僕の考える好きなタイプ人間ではない。

いつも自由で、傍若無人なところがある。

見た目も、派手な方だと思う。

人の悪口だって言う。

から、むしろ僕にとっては嫌いな部類の人間だ。

この人とはあまり関わらないようにしよう、といつもの僕なら思う。

でも、惹かれてしまったのはどうしてなんだろう。

意外にもたくさん本を読んでいる人だからだろうか。

まれ育った環境が僕と似ている人だからだろうか。

傍若無人なくせに、気をつかってくれる人だからだろうか。

好きではないと、ずっと否定し続けてきた。

でも、気づいてしまった。

彼女が良い人を見つけたと聞いた時、胸が苦しくなった。

きじゃないのに、どうしてこんなに苦しくなるのか。

好きだからじゃないのか。

良い人を見つけたら僕たちの関係も終わりだね、なんて言った自分が恨めしい。

友達のままで良いと思っていた愚か者

今更どうすることもできない。

好きだと気づいた時からまともに話せなくなった。

きっと、その良い人と幸せになっていくんだろう。

痛みを知らなけば素直に、幸せになれよって言えたのかもしれない。

でも、もう無理だ。

抱えた痛みは日ごとに大きくなっている。

好きだと気づかなければ、純粋友達として居られた。

好きなんだと思い知らされた瞬間に、負けてしまった。

きっと僕は、最初から君のことが

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