デートといっても、2人でただただ飲んだだけだが。
近くで見ても、とてもかわいくてきれいな子だった。
私のようなおっさんが、こんな女子大生とサシで飲めるなんて夢のようだ。
楽しく飲み歩きできる関係を、ずっと求めてきた。
私はあこがれていた。
美容師やチャラリーマンがおしゃかわ女子と楽しそうに飲んでいるのを何度も見せつけられ、
ただ、何かが違った。
美容師やチャラリーマンは「友達」として女性と楽しそうに飲んでいた。
私はどうだろうか?
二人で飲みたい、これからも仲良くし続けたい、と思うほどのきれいな女性を、
「友達」ではなく、どうしても「恋愛対象」として見てしまう自分がいた。
余裕がないのだ。
そこまで思い入れのない女性とは、わざわざ一緒に食事を共にしたくない。
つまり、
好みの女性と食事>独りで食事>それ以外と食事
「それ以外」の女性を受け入れる余裕がないことに気づいた。
そしてもう後戻りはできない。
…女子大生に恋をした。