お酒や食事の楽しみ方って、かなり人によって違いがあるし、この価値観の違いは人付き合いにおいてかなり大きな障壁だと気付いた。
私はお酒はそんなに量を飲みたいとも思わないので、居酒屋の飲み放題を頼むより、ちょっとおしゃれなバーとか、
居酒屋でもちょっといいお酒を置いてるような店で、美味しいお酒を2杯、3杯くらい飲むほうが好きだ。
お酒の値段もピンキリだけど、飲み放題を頼むお金があれば、そこそこ珍しいカクテルやワインだって飲めるし、日本酒だって楽しめる。
けれど、とにかく量を飲みたいタイプの酒豪の人にとってはそういったお酒の楽しみ方は物足りないらしい。
ある酒豪の友人と何度か私が提案した店にも一緒に行ったことがあるが、毎度お酒が高い、飲み放題は無いのかといった内容のことを遠まわしに言われた。
身内に酒好きがいないこともあり、そういうのはビール好きの人ばかりだと思っていたのだが、甘い酒でも量を飲みたい人も案外いるのかもしれない。
その友人はチェーン店なんかの飲み放題なんかにいつも誘ってくれるのだけど、どうしても乗り気になれず断ってしまうこともある。
鳥貴族とか、笑笑とか。もちろんそういう店だって場合によっては使うし、悪いとは思わないけれど。
結局アテだつまみだと注文してれば一人あたり3000円以上があっという間に消えていく。
店にもよるが、チェーンの飲み放題のお酒は大抵薄いし、料理も大して美味しくない。
お腹は膨れても、どうしても残る不満足感。飲み放題の無いバーやレストランに誘った時の酒豪の友人もこんな気持ちなのかもしれない。
笑笑の帰り道、あーさっきのお金とさっきの2時間があればもっと美味しいご飯、美味しいお酒が楽しめたのに、なんて考えてしまう。
もちろん友人との会話を楽しむことはできたけれど、飲み放題で何度も薄いカクテルをお代わりする姿を冷めた目で見てしまう自分もいた。
いい友人だけれど、一緒に食事を楽しむには夜じゃなくてランチの方が良さそうだ。