安倍政権の自民党における最大の転換点は、経済政策ではなくて、農家票を捨ててネトウヨ票に鞍替えしたことではないだろうか。
自民党の農政はもともと農業振興ではなくて、その場限りの農家票獲得を目的としたものだが、これが自民党のスポンサーである経団連の方針とぶつかっていた訳だ。そして自民党が実際には農業振興をしていない結果として農家の数は漸減傾向にあった。いつまでも農家票に頼れないことは明白なのである。
どこかで、今後も増加することが見込める票を確保しなければならない。それがネトウヨ票であった。ネトウヨは農家とは逆に今後の増加は確実に見込める。
次世代や維新というネトウヨ票を分け合うライバルはいるものの、大した勢力ではなくいつ潰れてもおかしくない。
そこで農家票を捨ててネトウヨ票を狙ったのが安倍政権。これは自民党による日本の永久支配を語る上で重要なターニングポイントであろう。