今日、バス停で友人と座って待ってたら、目の前の女の子がうずくまった。どうしていいか分からなくて、とりあえず席を立って「座りますか?」と聞いた。
でも、女の子は少し顔を上げ、こちらを見て、また俯いた。そのまま動かないから、私たちは立ってオロオロしてた。
そのまま数分が経ったから、「座りたくないのかな。今の方が楽なのかな」と思って席は開けたまま友人と普通の話を始めた。
そしたら少し離れた席に座っていた人がうずくまった女の子に「しんどいの?薬あるよ。ここ座りな!ほら!」って声かけてた。
その時すごく自分が恥ずかしくて情けなくなった。
困ってる人がいるのに「どうしていいか分からない」、そんな人間なんだ。もう大人なのに、自分はこの年まで何を学んできたのだろうと思った。
強引に声をかけてた人は、強くて優しかった。
優しさっていうのは、強いんだと思った。
撫でるような優しさよりも、強い優しさの方が難しい。
強くて優しい人になりたい。臆病な自分にはすごく難しいことなんだろうと思った。
自分は、困っている人を助けるより、余計なことをして恥をかくのが怖い。
情けない。
仕事ができる人間でもない、モテる人間でもない、お金持ちでもない、センスのいい人間でもない。
ただ、強くて優しい人になりたい。
「大人になったら何になりたい?」って昔はよく聞かれた。