意識というよりもはや生き霊。
親父に殴られたり蹴られたりすることよりも僕は家族がバラバラにならずに暮らすことを望んでいたのだろうか。
しかし暴力の矛先は母や兄弟にも当然あったし、もしかすると顔がよく親父に似てる僕には一番ぬるかったのかもしれない。
それに最後の方は親父は仕事から帰ると部屋に引きこもっていたし一緒に住んでるだけで、すでに家族崩壊していた。
出て顔を合わすと母の悪口。
母の不倫の事実はいまだ謎だし。聞きたくもないし聞く気もない。暴力の被害者なのはまぎれもない事実
謎の謙虚さが働いてる。たまに、どうして僕は子供なのにこんなに遠慮しなくてはならないのだろうとも思ったがそんなこと思ってるうちに大人になっちまった。
未だに夢に出てくる部屋はあのマンションだ。