自分という複雑怪奇な形状をしたピースにぴったりと嵌る相手に出会うことができた。凛とした顔付きであったり、着飾らないサバサバとした性格、さらに彼女の一挙手一投足までもが全て愛しく思われる。話をしたときも最初から最後まですべて聞いてくれるし、助言が欲しい時はアドバイスをしてくれて、同情を求めているときは共感してくれる。歩調も同じペースで、人間としての根底にある思想のようなものも、自分のそれと等しい。
そのせいか、今日相手とお別れをしてからずっとモヤモヤとした気持ちが身体中を巡っている。何かに手をつけようとしても、なかなか手につかない。一時的にぴったりとはまっていたパズルのピースを一片だけ取り除かれてしまっているかのように。今度いつ会えるかはわからないけど、会えない間、ずっとこうした気持ちが続くのだろうか。