女性の踊り子を集めて観客を集めるショーパブみたいな店がある。
ステージで見せる踊りに対しては観客からチップがつくので、女性達は互いに競い合っていた。
女性ばかりの店内でトラブルが起きたとき、仲裁するのはフロアマネージャーのK氏である。
彼は長年、本店のほうを取り仕切っていただけに、この店でも一定の信頼を得ていた。
この間も大阪からやって来た行儀の悪い踊り子Mが、路上でS組の構成員とその妻との間にトラブルを起こした際、K氏が踊り子に解決方法をアドバイスしたらしい。
そんな中、踊り子達の中で頭角を現したN子は、フロアマネージャーのK氏と内縁関係を結ぶようになる。
堅物で通っていたK氏がN子の手に落ちたことについては驚きと憶測が広まった。
そのうちN子は楽屋内で起こったトラブルをK氏に逐一報告するようになり、K氏は私情に引きずられN子にとって益となる処理をすることが続いた。